Be the First Source. 源泉であれ。

2026/6/8

Be the First Source. 源泉であれ。

こんにちは。Studio, Inc. COOのYasu Yoshiokaです。

自分の思考と文字で、ちゃんと外部への発信する場を持つのは初めてかもしれない。
このブログではありのままを発信していこうと思うので、暖かく見守ってもらえるとありがたい。

この1記事目はブログを始めるという宣言であり、テーマや持ち帰ってほしいものが明確定まっている類の記事ではないので、断りを入れておく。

AIでそれなりの制作物がすぐに作れる時代に、自分にしか出せない価値は何か。
そんなことを考え続けていた結果、ブログを立ち上げることにした。

"The Source"という名前の個人ブログだ。
自らを一次情報(源泉)とした手触り感があって、リアリティがあって、それでいて誰かの役に立つことを目指す。というのは建前で、僕自身のために、脳内の整理の一環で、自分の一次情報を自分で整理しておこうと思った次第だ。

そういう意味も込めて、"The Source"という名前をつけた。

最近、検索やタイムラインに出回る数多の記事を読んでいて、いくつかの違和感を感じることがあるのも事実だ。
そんな感情を元にしたアンチテーゼ的側面も少しだけあるブログをじわじわと育てていけたら嬉しい。

AIで書かれたから悪いわけではない。
プロがメンテナンスしたコードはプロダクトとして成立するし、編集の達人がAIと企画を進めれば、面白い仕上がりになる。

大事なのは付き合い方だ。 The Sourceは激動の時代をどう読み解き、乗りこなしていくのか。を考え、実践していく実験場にしたい。

The Sourceでは、主に4つのカテゴリで書いていくつもりだ。

  • Long View:思想や考え方、AI、Web、産業構造、企業発信など、これから数年かけて変わっていく大きな流れについて考える。

  • Reports:事業、市場、プロダクト、企業の動きについて、自分なりに調べ、整理し、考察する。

  • Playbooks:事業や市場を見るための考え方、戦略整理のためのフレームワークなど、実務で使えるテンプレートをまとめる。

  • Field Notes:日々の違和感、学び、原体験、判断の背景など、まだ体系化しきれていない思考の断片を残す。

どれも、正解を提示するためではないし、やりづらかったら変えるかもしれない。
自分が見たもの、考えたこと、選んだことを、できるだけリアルに置いていくために整理していこうと思う。

Be the First Source. 源泉であれ。

なぜそう考えるようになったのかを、今回は過去に実際にあった相談から紐解いていきたい。

言葉は、経営そのものだ

数年前、Webサイトをリニューアルしたい、という相談を受けた。

でも、実際の案件に取り掛かった時、最初のタスクはWebサイト作りではなかった。ミッションステートメントの言語化だった。

相手は、数千人規模の上場企業だった。

「採用募集を増やし、ステークホルダーへのメッセージにもしたい。
そのために、今の会社らしい見え方に変え、企業ブランドも整えたい。
だからサイトをリニューアルしたいんです。」

最初は、そういう相談だったが、話していくうちに、ページ構成よりも手前にあるものが見えてきた。

経営者の間で、言葉の解釈が少しずつ違っていた。
従業員の間でも、同じ言葉を使っているようで、見ている景色が少しずれていた。

会社は大きくなり、事業も組織、採用など様々なものが変わっている。
にも関わらず、その会社が自分たちを説明する言葉は、まだ現状の整理すらままならない。

そんな流れで、画面を作る前に、会社の言葉を定めていくことになった。
Webサイトを作るはずが、会社がどこへ向かうのかを言葉にする仕事になった。

こういうことは、めずらしくない。
遠回りに見えるかもしれないが、実は遠回りではなかったりする。

会社は、言葉にした方向へ成長する。
言葉は、会社を縛るためにあるのではない。
未来の方向をそろえるためにある。

経営は、今あるものをただ積み上げていくことではない。
本来たどり着きたい未来を描き、今の自分たちとのGapを見つけ、その差分を一つずつ埋めていくことだ。

未来の理想から逆算すると、足りないものが見えてくる。
それはまだ持っていない顧客接点かもしれないし、まだ組織に浸透していない価値観かもしれない。
そういったものを絞り出すために、理想を、未来を語る必要がある。

Gapを言葉にし、プロダクト、組織に落とし込んでいく。
その連続が、成長であり、経営なのだと思う。

軸のある言葉を置くと、会社はその言葉に向かって少しずつ動き始める。
自分たちの理想の言葉や佇まいを持つことは、発信ではなく、経営そのものなのだ。

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綺麗な言葉より、魂の込もった言葉

これまで上場企業や自治体、スタートアップなど、500件を超えるWebサイトや企業発信に関わってきた。
6年間の経営で学んだことは、またの機会に本ブログを通して還元していきたい。

その中で何度も見てきたのは、言葉や佇まいをを整えたことで、選択がクリアになっていく場面だ。

もちろん、見た目を整え、言葉をきれいにするだけでは何も生まれない。
Why Youに答えられていない会社は、迷いが出たり、誰かを迷わせる。(社内かもしれないし、社外かもしれない。)

なぜ、自分たちがやるのか。
他の会社ではなく、なぜ自分たちなのか。
なぜ顧客や仲間は、自分たちに期待するのか。

その問いに答え、発信している会社は、強さがある。

強い発信は、必ずしも一番美しい発信ではない。
もちろん、美しさは大事だし、僕自身、細部へのこだわりやクラフトマンシップを信じている。

でも、伸びていく会社の発信には、美しさだけではない強さがある。

ビジュアルの華やかさを捨てて、文字情報の密度を選ぶ会社がある。
高級感を捨てて、とにかく低価格で顧客に応える会社がある。
ありきたりな安心感を捨てて、自分たちにしかない哲学を前面に出す会社がある。
短期的なリード獲得よりも、長期的な信頼形成を選ぶ会社がある。

正解があるわけではなく、重要なのは、何を選び、何を捨て、その選択によってどんな市場を作ろうとしているのかを、自分の身から出た言葉で表現することだ。

逆に、芯まで届いていない発信には、よく似た言葉が並ぶことが多い。

「AもBもCもできます」
「実績は豊富で高品質です」
「お客様に寄り添います」

もちろん正しい。
でも、正しいを並べるだけでは、その会社でなければならない理由は創れない。

AIは、破綻のない言葉を出してくれる。
一見整っていて、それっぽい言葉を出してくれる。
しかも一瞬で、大量に。
それは大きな進歩だ。

ただ、最後に何を選ぶのかの判断は、人間に残されている。
AIはドラフトを量産し、人間がそれを選び磨き上げるべきだ。
僕はそれを「AI Draft, You Craft」と呼んでいる。(Studioの新規事業のコンセプトにもなっているがその話はまた今度)

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そうして、会社がどの市場で、どの顧客に、どんな約束をしてどう成長していくのかを決め、魂のこもった言葉で宣言し、そのGapを埋めていく。
そうして組織や思想は成長していく。

原体験から学んだこと

Studioとの出会いとこれまでを原体験から振り返って学んだことがある。

僕が初めてStudioを触ったとき、明らかにこれまでツールを使っていて感じたことのない感覚になった。

プロダクトの機能面だけではない。
コミュニティの熱量、ブランドの佇まい。

そこには、ただ便利なツールではない何かがあった。

2019年、僕は会社を創業し、人生で2社目の経営で、Studioに賭けた。

当時のStudioは、今よりずっとできることが少なかった。
CMSもなければ、アニメーションも付けられない。
なんなら、向いていない場面の方が多かった。

もちろん、他にもツールや手段はいくらでもあった。
クライアントの状況に応じてその都度最適な手段を模索する。
それが普通の考え方だし、正しい選択だと思う。はじめはそう思っていたし、そのように実践していた。

それでも、Studioに特化した制作サービスを始めた。

今振り返ると、僕は機能表ではなく、市場の変化に賭けていたのだと思う。

機能は足りておらず、導入実績も、企業利用もまだ少なかった。
ただ、当時のStudioには、すでに芯のある言葉と佇まいがあった。
スタンダードになることが当たり前のような空気感があった。

Web制作は、専門家だけのものではなくなる。
デザインと実装の境界は変わっていく。
企業は、自分たちのWeb上の接点をもっと速く、もっと自分たちらしく更新していくようになる。

当時はまだ小さく見えたその変化に、僕は大きな流れを感じていた。
もし、Studioが現在地や事実や予測だけで語っていたら、今僕はここにいないと思う。

最後は自分の足で確かめたかったので、創業者の2人を中心とした創業メンバーに会いに行った。
Studioの一次情報を、自分の足で確認しに行ったのかもしれない。

開発している様子を眺めていて、本当に良いものだけを届けようとしていることが伝わってきた。

そのためなら、喧嘩してでも、遠回りをしてでも、信念を通す。
プロダクトを磨くうえで、一切の妥協を許さない。

そんな覚悟とこだわりが詰まっていた。

そして何より、本人たちが心底、楽しそうに創造していた。

人の心が動くのは、きれいな言葉を見たときだけではない。
その言葉が本物だとわかったときなのだと、その時思った。

その時からだったかは覚えていないが、僕は何かを経由して見たり聞いたりしたことに人生を賭けない。
誰かに言われた人生を歩まない。
そう決めている。

要約や二次・三次情報があふれる時代に源泉である一次情報を取りに行けるか。
上流に自ら足を運べるか。
そういったことを大切にしていきたい。

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これから創っていきたい未来

昨年5月、代表を務めていたgazという会社を、Studioに全事業譲渡して合流した。
今ではStudioのCOOとして、Studio.Designというプロダクトを任せてもらっている。

僕は、Studioという会社に日本の未来を見ている。

誰かの真似事ではなく、クリエイティブに戦っていい。
日本からアプリケーションレイヤーで世界に挑戦できる。
そんな前例に、Studioを成長させていく。

これは、単に一つのプロダクトを伸ばしたいという話ではない。
日本を少しでも上向きにしたいのだ。
そのために1歩ずつ登っていく所存だ。
世界情勢は不安定で、円の価値は下がり、ゆとり世代と言われる僕たちが希望を持て。経済を引っ張れ。という方が酷だし、マイノリティであることも重々承知している。

「このままだと物価は上昇し続ける。」
「日本の人口は減り続ける。」
そうかも知れない。今のトレンドラインで行けば正しいのかもしない。
ただ、僕は予測に踊らされ、諦めて、何かを嘆いて生きていくような人生はごめんだ。

確率や統計だけで全てが決まるなら、クリエイターもデザイナーも、スタートアップも必要ない。
もし、すべてが計算できて、合理的な選択が可能で、連続的な成長と非連続な成長を重ね合わせられるのであれば、AIに経営権を明け渡せば良い。

外れ値であり変数を生み出すのが、イノベーターであり、真の経営者だと思っている。

予測を少しでも超える未来を、自ら生み出す。
まだ言葉になっていない違和感を、事業に変える。
世界の見え方を少しだけ変える。

僕はそのための外れ値であり、不確実性であり続けたい。

だから、もし同じ思いの人や、事業や市場の見方、AI時代の発信、Webの未来、Studioがつくろうとしている未来に関心がある人がいるなら、ぜひ意見交換やメッセージをもらえるとうれしい。

プロダクトや事業の説明、記事だけでは、伝わりきらないものもある。
一番大事な部分は、資料や記事だけではなく、人に会って初めて伝わることがある。僕がStudioの一次情報を確かめに行ったように、僕自身もまた、誰かにとっての一次情報でありたいと思っている。

一次情報として、何を置くのか

First Source。

改めてだが、今回ブログを始めようと思ったきっかけそのものであり、本ブログ名も「The Source」にした。

僕は「一次情報」「源泉」という意味で、この言葉を使っていく。
一次情報には、二つの関わり方があると思っている。

  • 受け手として、源泉まで確かめに行くこと。

  • 発し手として、自分自身が源泉であること。

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僕がStudioの創業者に会いに行ったのが前者なら、このブログは後者の実験だ。

いま、考えを残す場所として、ブログは少し時代に逆行しているように感じるかもしれない。
Xで短い投稿のほうが届きやすし、縦型動画のほうが見られやすい。

それでも僕は、あえてブログという形を選んだ。
このブログでは、Studioのことだけを中心に取り扱うつもりはない。

Webの未来。
AI時代の企業発信。
市場や産業の構造変化。
新規事業や既存事業の進路。
大企業が市場をどう作り変えるのか。
スタートアップがどう戦うべきなのか。
企業が一次情報としての発信をどう作るのか。

そうしたテーマを、自分の経験と、自分の言葉で一次情報として、The Sourceとして書いていきたい。

2つ目の記事では、これまで自分が事業や市場を見るときに使ってきた考え方を、7Field Map として整理している。

場、歪み、流れ、力、進路、陣形、源泉。
この7つの視点から、市場と事業を考える独自のフレームワークだ。
ぜひこちらも読んでいただけると嬉しい。

思想や組織は、言葉にした方向へ成長する。
そう信じて、"TheSource"を始めてみます。
多くの人にとって、少しでも未来を考える材料になればうれしいです。

補注: 本ブログについて

  • 本稿は、筆者自身の経験と判断をもとに執筆しています。

  • 本稿の執筆にはAIを補助的に活用していますが、最終的な編集、判断、事実確認は筆者が行っています。

  • 本稿は筆者個人の見解であり、筆者が所属する企業・団体の公式見解を示すものではありません。

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Profile

Yasu Yoshioka

Studio, Inc. 取締役COO

1994年福岡生まれ。上場企業や自治体を中心にWebサイト構築500件超、事業立ち上げ20件超を経て、個人ブログとして「TheSource」を運営しています。

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